『終演のご挨拶』岡田 悟一

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藪中 蟷螂、螽斯兄弟を演じさせていただきました岡田悟一です。
江戸の裏事情を牛耳る浅草弾左衛門の配下を演じる事となり、番頭である兄 蟷螂は狂言廻しもあるため陽性の発散型としてイメージが掴みやすかったのですが、弟 螽斯の人物は自分の中で二転三転としました。
たかだか"虫けら"として"歯車の一欠片"として生きることを宿命づけられた人間をどう演じれば良いのか。愚鈍な人物ならまだしも、頭の回転の早い切れ者がその状況でどういう佇まいとなるのか。

"忍"というワードに頼りました。

心の臓に刃を打ち立てても動じない、それが"忍"という漢字の成り立ちのようです。
孔子の言葉に、「小忍ばざれば則ち大謀を乱る」(小さな事を我慢できないようでは、大きなことを成し遂げることは出来ない)とあります。辱められても、勇気を持って耐え、動揺しない。刃が刺されても動じない。そういう修養と意志を持ってこそ真の意味での「忍」の心を持つ人物であると言えるでしょう。

そのメカニズムを痛い程分かっている身として、主人である弾左衛門に"忍"に徹して従いながらも満たされなかった螽斯が、真希乃という新たな世代の君主の誕生を垣間見る。自分が命を捧げる人と出逢える。

素晴らしいシーンに関われたと思います。

望月さん、ドガドガの皆さん、一緒にステージを支えて下さった皆さん、そしてご来場いただいたお客様方、本当にありがとうございました。

また"宝物"を一つ得ましたことを感謝いたします。

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第19回公演
『肉体だもん -焼け跡闇市純情篇-』

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